子どもの頃、学校の図書室で見かけた記憶がある『三びきのやぎのがらがらどん』。
表紙のインパクトが強く、なんとなく覚えているという人も多いのではないでしょうか。
僕もその一人です。
ただ、当時はまったく読書をする習慣がなかったので、実際に読んだことはありませんでした。
そんな『がらがらどん』を、大人になった今になって読んでみました。
子ども向けの絵本だし、
「勇気を出して困難を乗り越えよう!」
みたいな教訓なのかなと思っていたのですが……
読み終わった僕の感想は、
「うわぁぁ……」
でした(笑)
この記事では、『三びきのやぎのがらがらどん』を大人になって初めて読んだ僕が、この物語から感じた教訓について書いていきます。
※ここから先はネタバレを含みます。
『三びきのやぎのがらがらどん』とは?
書名: 三びきのやぎのがらがらどん
原作: ノルウェーの昔話
絵: マーシャ・ブラウン
翻訳: 瀬田貞二
出版社: 福音館書店
本の長さ: 32ページ
ジャンル: 絵本・童話
橋の向こう側の山で、たくさん草を食べようと考えた3匹のヤギ。
ところが、その橋の下には恐ろしいトロルが住んでいます。
3匹のヤギは無事に橋を渡ることができるのでしょうか。
『がらがらどん』の特徴
・力強い絵で、人によっては少し怖いと感じるかもしれない。
・文章のリズムがよく、読み聞かせにも向いている。
・子どもの頃に図書室などで見かけたことがある人も多いと思う。
そして大人になってから読むと、子どもの頃とはまた違った見方ができる絵本だと思います。
『がらがらどん』の教訓は?
僕がこの本を読んで感じた教訓は、単純な「勇気と知恵の大切さ」だけではありませんでした。
僕なりに考えてみると、こんなことが読み取れると思います。
・勇気と知恵の大切さ。
・むやみに他人のテリトリーに入ったり、喧嘩をふっかけたりしないこと。
・どれだけ自信があっても、圧倒的な力の前では通用しないことがある。
・置かれている立場や状況によって、正義と悪の見え方は変わる。
特に僕が考えさせられたのが、最後の
「立場によって正義と悪は変わる」
というところです。
ここからは完全に僕なりの解釈になります。
大人になって『がらがらどん』を読んだ感想
雑学本ばかり読んでいたので、たまには物語モノの本を読もうと思い、真っ先に思い浮かんだのがこの本です。
小学生の頃、図書室に置いてあったのをなんとなく覚えていて、表紙のデザインがとても印象に残っていました。
当時は読書をする習慣が全くなかったので読まなかったのですが、今回ようやく手に取りました。
そして読み終わった率直な感想は、
「うわぁぁ……」
衝撃のラストには、なかなか引いてしまいました(笑)
悪役として描かれているトロル。
なんだかんだ言いながら、結局誰にも手を出していないのに、一番大きながらがらどんにバラバラにされてしまいます。
すがすがしいくらいバラバラ。
あまりに理不尽すぎる。
トロルのように中途半端に力を持っていて、自信があったとしても、圧倒的な力の前ではすべてが無意味です。
己の力をどう活かすかは自分で決めればいいですが、相手を威圧するために力を振りかざすのは、あまり得策ではないのかもしれません。
本当にトロルだけが悪いのか?
一方で、僕が引っかかったのが、
「そもそもトロルだけが悪いのか?」
ということです。
がらがらどん達が橋を渡ろうとすると、トロルが怒鳴ります。
ここで考えてみると、この本に書かれている内容だけなら、がらがらどん達がトロルのテリトリーに無断で入ってきたとも考えられます。
言ってみれば、先にちょっかいを出したのは、がらがらどん達。
そう考えると、一方的にトロルだけを悪者にするのも少し違う気がします。
もしかしたらトロルはただ顔が怖いだけで、本当は心優しく、橋の向こうにある草を守るために虚勢を張っていただけかもしれません。
……いや、さすがに都合よく考えすぎでしょうか(笑)
いずれにしても、がらがらどんもトロルも、せっかく言葉を話せるのなら、もう少し話し合って、お互い納得できる解決策を探してもよかったのではないでしょうか。
互いに相手を力でねじ伏せようとした結果、あの結末になってしまった。
そう考えると、バラバラにされたトロルにも多少の落ち度はあったのかなと思います。
……まぁ、それにしたって、
トロルには改心する機会すら与えられなかったんですけどね(笑)
がらがらどんとトロル、どちらが正義なのか
・草を食べるため、トロルのテリトリーに入ったがらがらどん。
・テリトリーに侵入され、相手を脅した結果、バラバラにされてしまったトロル。
この物語で、がらがらどんとトロルのどちらが正義なのか。
僕にはわかりません。
ただ、同じ出来事でも見る側の立場によって、正義と悪は簡単に入れ替わるものなのかもしれません。
子ども向けの絵本ですが、大人になってから読むと、意外といろいろ考えさせられる作品でした。
まとめ|僕が『がらがらどん』から感じた教訓
『三びきのやぎのがらがらどん』を読んで僕が感じたのは、
「勇気を持とう」
「知恵を使って困難を乗り越えよう」
ということだけではありませんでした。
力があるからといって振りかざしてはいけないこと。
そして、
自分から見た正義が、相手から見ても正義とは限らないこと。
そんなことまで考えさせられるとは、読む前には思っていませんでした。
子どもの頃に読んだことがある人も、大人になってからもう一度読んでみると、昔とは違った感想になるかもしれません。
そして最後に。
がらがらどんの煽りスキルの高さを表すセリフで締めようと思います。
「さあこい!こっちにゃ 二ほんの やりが ある。
これでめだまはでんがくざし。
おまけに、おおきないしも二つ ある。にくも ほねも こなごなに ふみくだくぞ!」
……うわぁぁ……
力こそがパワー!
以上です、ありがとうございました(^^)


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