概要
書名:いい人すぎるよ図鑑
作者:明円 卓、佐々木 日菜、真子 千絵美
出版社:PHP研究所
出版年:2023/12/21
本の長さ:128ページ
ジャンル:ユーモア、心理
内容:個性豊かな「いい人すぎる人」の生態が、イラストとともにコンパクトにまとめられている。
特徴
・手に持ちやすいサイズでどこでも気軽に読める。
・イラストが多く、文字数が少ないので、読書習慣が無い方でもサクサク読める。
・どのページを開いても楽しめるので、ちょっとした隙間時間に最適。
・イラストの上に書かれている「いい人」の説明を手で覆い隠して、絵柄をヒントにして「この人はどんないい人か」を当てるゲームが楽しめる。
この本から得られること
・人の優しさに対する新しい視点。
・日常の中で見落としがちな小さな笑いや感動気づくきっかけ。
・自分や周囲の「いい人すぎる」一面を見つめ直す楽しさ。
購入の決め手
表紙のシュールなイラストと「いい人を集めた図鑑」というユニークなコンセプトに惹かれ、パラパラめくってみると、いかにも読みやすそうだったため。
感想
人間社会においては、できるだけ和を乱さないように気を使う人が多数派だと、僕は思います。
そういう場では、みんなが互いに不快にさせないよう気を使うのが当たり前の環境になり、その結果、他人の気遣いや優しさをつい見過ごしがちになってしまうのかなと思います。
すると、自然と「いい人」と判定する基準が高くなってしまうのではないか?と思います。
この本では、その厳しくなった「いい人の基準」を相対的に下げることで、 日常の中にはまだまだたくさん「いい人」が潜んでいることを教えてくれます。
この本に書かれている「いい人」の行動はどれも身近なものばかりで、
「え?これをいい人判定にしちゃっていいの
?これ、自分も普通にやってるんだけど」と思えるようなことがたくさん書いてあります。
例えば、僕の場合だったら、
いい人No.81
雨の日に人とすれ違う時に傘をちっちゃくする人
(106ページ)
……うん、狭い道をすれ違う時ですね、これはまさに当てはまります。
この行動について、さらにこんなことが書かれています。
・傘を傾けるタイプ、 傘をすごく上に上げるタイプなど、人によってタイプが分かれる。すれ違う人に合わせて適切な交わし方を選んでいる。
・相合傘の時は相手を入れすぎてもはやほとんど濡れている。
(106ページ)
…わかる(笑)あともう一つは、
いい人No.99
Siri に敬語で話しかける人(126ページ)
AndroidなのでSiriではないけど、まさに敬語!
ていうか、AIに話しかける時は敬語が標準じゃないの?っていう感覚です。
続けて、こんなことが書かれています。
・普段から丁寧に頼みごとをしているので、無意識に丁寧語になっていることが多い。
・教えてくれた後は必ずお礼を言う。
・配膳ロボットにも「ありがとう」と言いがち
(126ページ)
…さすがに配膳ロボットにはお礼言ってないけど、AIとの会話の終わりにはお礼で締めてる(笑)
さいごに
普段は見過ごしてしまいがちな、人の優しさや心遣い。
この本には、当たり前だと思っていた日常が、実は多くの優しさ で織りなされていることを教えてくれる一冊です。 その存在に気付くことで、毎日が今より少し穏やかで幸せなもの になるのかもしれません。
以上です、ありがとうございました(^^)