概要
書名:「うまく言葉にできない」がなくなる 言語化大全
作者:山口拓朗
出版社:ダイヤモンド社
出版年:2023年11月15日
本の長さ:344ページ
ジャンル:自己啓発、実用書、言語化スキル
内容:感情や思考を言葉にするのが苦手な人に向け、言語化の技術を解説。
特徴
・ページ、文字数は少し多く感じたものの、軽快な文体、イラストも豊富で読みやすい。
・日常生活や仕事での具体的なシーンを例に挙げられており、実践的なフレームワークやテンプレートが豊富。
・章ごとに、その具体例や、ChatGPTを使ったトレーニング方が書かれている。
この本から得られること
・頭の中のモヤモヤを整理し、言葉にする力。
・相手に自分の思いを正確に伝えるコミュニケーション能力。
・自己理解が深まり、感情や考えを客観視する視点。
購入の決め手
・山口拓朗さんのYouTubeで知った。
・「うまく言葉にできない」がなくなる言語化大全というタイトルが僕の課題にドンピシャで、即購入を決意。
感想
皆さんは、自分の気持ちをうまく言葉にできないことで悩んだ経験はありませんか?
僕の文章を読めば分かると思いますが、僕は本当に言葉にするのが苦手なんです。
面白い出来事があっても、それをうまく表現できないせいで、ブログに書けないことが何度もありました。
この弱点を克服しようと、トレーニングとしてブログを始めたんです。
おかげで文章を書くことへの抵抗は減りましたが、言葉にする力は驚くほど上達していません。
最初は、「言葉にできないのは語彙が少ないからだ。語彙を増やして、それをうまく組み合わせれば相手に伝わるでしょ、楽勝乙」くらいに考えていました。
でも、いざ語彙を増やそうと勉強を始めると、言葉の数は無限に感じられ、まるで言葉の海に溺れるよう。
覚えては忘れの繰り返しで、「もうダメだお、詰んだ」と途方に暮れました。
どこから手をつければいいのか分からない状態だったんです。
そんなとき、山口拓郎さんのYouTubeで紹介されていた本に出会いました。
タイトルを見た瞬間に「これだ!」と即購入を決めました。
実は、僕の「言葉にする力」を伸ばすための考え方自体が間違っていたんです。
この本では、言語化力をこう定義しています。
【本書の定義: 言語化力】頭の中にある考えや思い、情報などを的確に言葉にし、相手にわかりやすく伝える力のこと
(23ページ)
あ〜、確かに!
語彙を増やすことも大切ですが、まず自分が伝えたいことを具体的に整理し、それを分かりやすく伝える能力が重要なのだと気づかされました。
この本を読んで「スラスラ言葉にできるようになった!」とか「語彙が爆発的に増えた!」という劇的な変化はありませんが、勉強の方向性が定まった気がします。
本の中では、
・語彙力を伸ばす方法
・具体化力を鍛える方法(伝えたい情報の解像度を上げる)
・伝達力を磨く方法
・発想力トレーニング
について具体的に書かれていて、さらにChatGPTを使ったトレーニング方法まで紹介されています。
「このテンプレートを使えばOK!」とか「この語彙を覚えましょう」といった安易なものではなく、言語化のプロセスを体系的に学べるので本当に助かります。
しかも、言語化ができるようになると、文章や仕事に役立つだけでなく、人生そのものが変わるとも書かれています。
例えば、268ページでは「感情をコントロールできるようになり、ストレスが減る」という内容があります。
ストレスを引き起こす感情を「ムカつく」「ウザい」といった曖昧な言葉で済ませず、的確に言語化し、その正体不明の感情を明らかにすることでストレスが減る、というものです。
他にも、メンタルブロックの解除、人間関係の改善、チームの生産性向上など、もはや言語化の本の枠を超えた内容まで含まれています(笑)。
この本を読めば、言語化を身につけれることで仕事だけでなく、「人生が変わる」というのも大げさではないと感じられると思います。
おすすめです!
…それにしても、これほどの内容を言語化できる著者が一番すごい(´・ω・`)
以上です、ありがとうございました(^^)